レヴィとヴィルシーンさんとディエンくん

──それは、ある日の夜更けであった。 近郊の村でのゴブリン退治を済ませ、君は宿への帰路に居た。 リーンへの到着が思いのほか遅れたため、 このような夜に一人路地を歩くこととなったのである。 当然、へとへとだった。 一刻も早く宿へ帰り、柔らかなベッドに潜り込みたかった。 そのために、やや力無い脚も自然と早く動いた。

──その時、である。

背後から気配が──? 目標値:10 <= 3d + 感覚補正 + フォーチュン 達成値:9([5,1,3]) 判定に失敗しました レヴィ : 駄目か、次に期待だな。

レヴィ  「ッ、ぐっ……!?」

──何かの気配に振り返る間も無く、背中に激痛が走る! ……どろりと、熱い血が流れるのを感じた。

[謎の男]  ……。

痛みの中、振り返った先には見知らぬ男が立っていた。 緑の目は異様にぎらぎらと輝き、はっきりとした殺意が伺える。 手にした真っ赤な剣には、自分の血が滴っていた。 気の狂った辻斬りにしては、それは異常な殺意だった。 殺意を向けられる言われは全く無いのだけれど、

……ふらりと、言うことの聞かない自分の足がよろめいた。

[衛兵]  貴様!何をしている!……  ……おい!待て、……逃げるな、……… ……

……遥か遠くのような声を聞きながら、 自分が透き通っていくように、意識が遠のいていった……。