あなた達は、依頼を受けてミレアという村の近辺にある森を訪れていた。 依頼人は魔術協会。 この森で近頃見られるようになった 奇妙な動植物についての調査が主だった内容だ。 現地で協会から派遣された魔術師と合流する予定だったが……。

それらしい人物は未だに現れない。

ノエ : ……また、依頼人が……来ない。

アラタケ : ふむ…少し遅いですね

ルビア : ……ふむ

ノエ : ……前は道中で迷っていて遅れてきたけど、今回は……どれかな。

デボア : なんだ、見知った相手なのか?

ノエ :ううん、ちょうど……ルビアと出会ったときの依頼が、そうだったというだけで。魔術協会とは……縁がない。 ノエ : 3人は?他の依頼とか、受けたことは……。

デボア : あぁ、そういう……依頼人に恵まれないねぇ

アラタケ : それなりにありますが…こういう事はあんまりないですね。

ルビア : 私もあまりないな。…変わった依頼人自体は、時々見かけるが

アラタケ : 困った依頼人、と言われると正直枚挙に暇がありませんが…

デボア : 俺はー……どうだっけな、憶えてねぇや 魔法にゃ縁がないから積極的に関わることは無いんだが

そして。

ノエ :いつもそう、と言うなら時間にルーズな協会だとも思えたんだけど……(もう一度、森を見渡し)

あなた達の目の前に、一体の魔物が姿を現す。 シルエットはゴブリンやオークのような見覚えのあるものだが、 その全身は結晶のようなものに覆われ、 動きもアンデッドのようにぎこちない。