ノエさんといぬさんとちょっとイズくん

— 古書堂イーダフェルト —

ノエ : (いつのまにか隣に座っている白いもふもふに碧い目を瞬かせる) ノエ : ……迷子にはならなかったみたいだね……。 いぬ : ぴす……(眠そうにしている) ノエ : ……(こういうときはどうするべきかと考えたが何をしてやる腕がない、眠そうな彼の邪魔をしないことにした) いぬ : わふ……(なにをするでもなく、隣の席で丸くなって静かにしている) いぬ : (おもむろに起き上がると、ノエめちゃくちゃすりすりしはじめた) ノエ : わ……。 いぬ : (すりすりすりすり) ノエ : えと……その……何もないし、何も……(視線だけをさ迷わせて、すりすりもふもふされるがままだ) ノエ : ……貴方は……多分、ここの子じゃないものね……(店主に視線を滑らせたが諦めた) いぬ : わぅん いぬ : (すりすりしたせいで、たぶん毛とかついた) いぬ : (いぬはあなたの匂いを覚えた!)

いぬからフォローされました。

ノエ : ……僕では貴方に出来ることはないけど……たのしそう…?(と、ふとみるとその真っ白な毛が服についてよく目立つ、誰かに何の毛かと聞かれたら説明する必要があるだろう)

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いぬ : わふっ いぬ : へっへっへっへ(ゆるやかに尾を振ってあなたを見上げた) ノエ : ……こうやって起きてる貴方を見るのは初めてだけど……よくこうやって僕の横にいるんだね……昨日グモリに貴方と一緒じゃないのかって言われたよ…。 ノエ : …えっと……(白い身体を少し見てみたが、名前の分かるようなものはなさそうだ) いぬ : わふっ(ぴし!と足を揃えておすわりをした。こころなしか得意げ……に見えるかもしれない) いぬ : (鞄はつけているが、首輪もネームプレートもない) ノエ : ……やっぱり、名前はわからないけど吠えたりもしないし……誰かといたのかな……。 いぬ : わぅん…… いぬ : ?(首を傾げた) ノエ : ……(少し視線をさ迷わせるが、二人称で彼を呼び続けるのも少し不便だ) ノエ : ……ブラン。……貴方の……(しっくりくる言い方を考えて)……あだ名? ノエ : ……貴方の本当の名前もあるだろうから……ここでだけの、ね…。 いぬ : わふっ!(返事をした。……ように見える) ノエ : そう……。(理解してるのかしていないのか、いまいちノエには汲み取れないが、まあ気に入らないわけではなさそうだ) いぬ : (もう一度、ノエにすりよった)(ぐりぐりと額を押し付ける) ノエ : ん……。 ノエ : (大きな白に軽い身体が少し押し負けるが、大きく位置がずれたりもしない。力加減を彼はよく分かっているらしい) いぬ : わふん(ほどほどにすりよったところで、いぬはそっと椅子から降りた) ノエ : ……どこかに行くのかな…。ブラン、えっと………いい夜を…? いぬ : わう! いぬ : (てちてちてちてち……) ノエ : (視線で彼の背を見送った)

いぬ : (戻ってきた) いぬ : (椅子の上で丸くなり……寝た!)

イズ : 返しとくよ~っと(借りた本を戻し) イズ : お、おお……いぬだ…… イズ : ……寝てる!

イズは、手帳を使った。

イズ : 風邪ひくぜっと(手編みのケープをそっとノエにかけていった)